年に一度の北アルプス詣で、毎度おなじコース、6回目。
今年もなんとかジャンダルム周回コースを歩き通せた。天気予報が悪いほうにハズれてジャンダルムへ向かう途中から濃いガス、奥穂の手前から小雨が降りだし、吊り尾根では雷鳴が轟き稲妻が光る悪天候になってしまった。前穂に上がるのを断念し、岩も鎖もツルツルすべる吊り尾根と重太郎新道を逃げるように下った。


項目内容
記録日2026年7月26日(日)
天候晴れ→曇り→ガスと小雨と雷→ときに本降り
パーティモンターニャ単独
アクセス前日7月25日、新宿駅10:00(あずさ13号)~12:37松本駅13:29(アルピコ交通上高地線)~13:59新島々駅14:10(アルピコ交通バス)~15:15上高地バスターミナル、西糸屋山荘大部屋宿泊。当日26日、上高地バスターミナル17:15~18:20新島々駅18:41~19:10松本駅20:10(あずさ60号)~22:45新宿駅 ※アルピコ交通バスは予約制
行程西穂登山口(上高地田代橋)、西穂山荘、西穂高岳、天狗岳、ジャンダルム、奥穂高岳、吊尾根、紀美子平、重太郎新道、河童橋

コースタイム

  • 01:34〜西糸屋山荘スタート
  • 01:49〜田代橋 西穂高岳登山口〜01:52
  • 03:19〜西穂山荘〜03:24
  • 05:09〜西穂高岳
  • 05:19〜(P1)〜05:34
  • 05:58〜(間ノ岳手前のピーク)〜06:09
  • 07:13〜天狗の頭〜07:17
  • 08:38〜ジャンダルム〜08:44
  • 09:54〜奥穂高岳〜10:17
  • 11:38〜紀美子平
  • 13:25ごろ〜岳沢小屋付近
  • 14:52〜河童橋フィニッシュ

コースマップ

総距離:- km
累積標高上り:- m
累積標高下り:- m
最高標高:- m
最低標高:- m

山行記録

西穂高岳~奥穂高岳の稜線の難しさ

筆者の登山スタイルが「アルパインではなくもっぱら(オフトレイル)ハイキング」である点に留意してお読みいただきたい。
西穂から奥穂までのコースタイムを「8時間から10時間」とする記事や記録を見かけるが、危なっかしい記述だなあ、と思っている。
「西穂山荘に泊まって翌朝は早出すれば穂高岳山荘に着ける」と読み取る人は多いだろうし、じっさい山行記録にも「無事に」8時間で歩きとおせた記録がupされる。

1.ふだんのコースタイムが70%を上回るようなら、本ルートに取り組むにあたって体力面で不安がある。
2.岩と向き合い下降する(「クライムダウン」)難度の高い技術が求められる。
3.ルートを外せばリスクが一気に跳ね上がる。日頃から「自らルートを探し求める山行」に取り組んでいるかが問われる。
以上が、このルートを概観したときの要点になると筆者は考えている。

もし、西穂~奥穂の稜線にチャレンジする下調べでこの記事にたどりついたなら、下記の「関連する筆者の山行記録」から2025年の記録を参照してほしい。ひっくるめてまとめてあると思う。

2026年のジャンダルム周回を振り返る

登山口から西穂山荘まで自己最速で上がっており、その時点では「よし、やれるな」と手応えを感じていた。しかし、西穂を過ぎたP1から追いかけられたw 追いすがる3人パーティを責めるのは筋違いで、この稜線がはじめてなら筆者もそうしただろう。苦手な熊鈴の音をチリンチリンと聞かされ続け、無数の悪場を「ちゃんと通過できそうか」と振り返り、自分のリズムを失った。
天狗の頭を通過したあと、ガスで濡れた岩で足をすべらせ神経質になった。3L担いだ水は、1Lも消費していない。アミノバイタル3包は手付かず。 一日を振り返り、なにかちぐはぐな印象で終わってしまったのは残念だった。技術的には、教科書の少ない(ほとんどない)「クライムダウン」に慣れる必要がある、と痛烈に感じた。

メモ

山行を終え、どこで夕食をとるかが毎年の課題になっている。
アルピコ交通の松本駅着が19時10分、最終の「あずさ」の発車時刻は20時10分。「北アルプスの玄関口」松本駅なら1時間あれば十分なはずだが、これといった店が見つからない。
今年は、いままで見落としていた駅近くのラーメン店「おおぼし」に目をつけ、行きの昼食に立ち寄った。席の間隔が広めで、荷物の多い登山者でも気兼ねなく利用できる。味はまあまあ。帰りにも寄ることにして、課題をひとつクリアしたつもりだったのだが。
19時13分に、8割がた席の埋まった店に入る。最終のあずさに乗ることを告げると、「いま混んでいるので」と断られてしまった。
前日の入店時に気にはなっていたのだが、ラーメンはなぜか2杯ずつしかキッチンから出てこない。なのにホールには二人いる。レビューを散々眺めて気づくのは、松本駅周辺の飲食店は「着席の案内まで待ち時間が長い、料理の提供が遅い」悪評がついてまわっていること。これまで利用していた餃子のチェーン店は、ラーメンと餃子を完食できずに席を立っていた。 残念ながら、「おおぼし」も松本基準のサービスの店のようだ。
駅前には全国チェーンの「M屋」もあることはある。しかし筆者の舌では人間が食べるものの 味がしないので、利用しないことにしている。 コンビニのカップ麺にポットから湯を注いで今回の夕食を終えた。「松本駅の夕食難民」が住処を見つけられるのは、いつだろう。

関連する筆者の山行記録

2025年、自己コースタイム最速
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=320791
2023年、自己コースタイム最悪
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=277101
2022年、天狗のコルの墜落死亡事故直後に通過する
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=249980
2021年、はじめて前穂に上がり完全周回
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=226302
2020年、大雨で槍ヶ岳に変更、高山病と低体温症にかかる
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=195886
2019年、初の周回チャレンジ、参考にすると遭難しますw
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=167616

公開日

20260928


(21:44・写真1)
前日のWindyから、ECMWFが最上段、気象庁のMSMは最下段。ともに頼りにしている。
重太郎新道で降られる覚悟はしていたが、09時から降られてしまった。
(13:08・写真2)
かなり入念にリサーチして当たりをつけたラーメン店「おおぼし」。駅から最短距離の飲食店。前日土曜に利用し、席の間隔が広く・小型のザックなら入れられる荷物置き(カゴ)がカウンターの各席にあって、好印象だったのだが。
(17:18・写真3)
クマとの遭遇の注意書きが、ここでも増えた。宿泊先の西糸屋山荘にて。
(17:22・写真4)
西糸屋山荘の外観。設備は古めだけれど、清潔でリーズナブルな料金で宿泊できる。
(01:49・写真5)
田代橋ちかくの西穂登山口をスタートする。
(03:20・写真6)
西穂山荘前からテント場。高山の朝は早い。
(04:11・写真7)
西穂独標から東方向を撮ったと思う。明るくなり始めた空に黒い雲を見て不穏を嗅ぎとったが、当たってしまった。
(05:17・写真8)
通過した西穂高岳をP1から振り返る。朝食休憩。
(05:41・写真9)
赤岩岳へ続く進路。
(06:28・写真10)
間ノ岳へのガレ場の登り。
(06:45・写真11)
間ノ岳と天狗ノ頭の鞍部、間天のコルへの下りを振り返る。
「途中で終わるクサリ」が撤去されていたと思うが、記憶違いかな?
(06:50・写真12)
天狗ノ頭を撮ったはず。
(06:58・写真13)
天狗ノ頭への登り、逆層スラブ。
(08:40・写真14)
1時間40分とばして(笑、ジャンダルム。道中で足をすべらせ、ナーバスになっている。
(09:11・写真15)
ロバの耳を巻くあたり。
(09:19・写真16)
ジャンダルム・ロバの耳から、鞍部への下りを振り返って。クサリはあるにせよ、回りこみながらの下降はルート上でいちばん嫌だと感じる。
(09:31・写真17)
馬の背。対照的に、足の置き場がハッキリして問題なし。
(09:49・写真18)
奥穂高岳に着く。
(09:51・写真19)
お「寒いし滑るしゴロゴロ鳴るしで、おじさんは怖気づいた。前穂はあきらめるから、下降路の安全は確保してくれるようにマリアさまにお願いしといて。既読がつくまで、だぞ?」
オ「…………」
(09:55・写真20)
宿の弁当の残り半分を食べる。見えないし小雨だし雷だしwww
(11:38・写真21)
いつも賑わう紀美子平が無人。
(12:18・写真22)
重太郎新道を傘を差して下降する。
お「既読ついた?」
オ「…………」
(12:30・写真23)
岳沢小屋へ向かう下り道は、少人数のパーティがダンゴになって濡れながら下っている。最後尾に遭対協のメンバーさんがいる安心感。
お「マリアさまは遭対協をつけてくれたか。年寄りに優しいなあ」
オ「…………」
(14:52・写真24)
上高地でも降った様子。宿に預けた荷物を取りに戻り、インフォメーションセンターのシャワーをはじめて使わせてもらった。