「ここに道がなかったはずがない」シリーズ(笑)の3回目。カロー谷左岸の「滝入ノ道」、ゴンエ尾根から小雲取谷出合への捷路に続くのは、三ノ木戸集落から石尾根北面への仕事道。これも、無いはずが無い。
果たして、比較すれば時代が下ったと思われる明瞭な道型に出合う。しかし途中の窪の大崩落で道が付け替えられた様子だ。一往復して窪を渡ったあとは崖っぷちの踏み跡が待つ。スリリングな廃道を狩鞍沢の炭焼き窯跡までたどった。


項目内容
記録日2026年5月9日(土)
天候晴れのち曇り、無風
パーティモンターニャ単独
アクセスJR青梅線で奥多摩駅
行程奥多摩駅、城、三ノ木戸、石尾根縦走路三ノ木戸分岐、(三ノ木戸から石尾根北面の道)、家入沢、ヒカゲザス尾根、狩鞍沢、狩倉山、石尾根縦走路、奥多摩駅

コースタイム

  • 07:43~奥多摩駅スタート
  • 08:33~城集落~08:46
  • 09:03~三ノ木戸集落
  • 09:57~三ノ木戸分岐@石尾根~10:25
  • 11:08~規模の大きなトタン場@家入沢
  • 11:33~崩落窪、小松ヶタワの窪とヒカゲザス窪のあいだ
  • 11:47~崩落最上端~12:12
  • 12:23~バックして11:08のトタン場に戻る
  • 12:32~崩落最上端に戻る
  • 13:18~ヒカゲザス窪・小松ヶタワの窪中尾根
  • 13:32ごろ~ヒカゲザス窪
  • 13:38~ヒカゲザス尾根~13:43
  • 14:03~狩鞍沢の炭焼き窯跡
  • 14:10~山ノ神尾根~15:16
  • 15:26~狩倉山~15:46
  • 17:11~奥多摩駅フィニッシュ

コースマップ

総距離:- km
累積標高上り:- m
累積標高下り:- m
最高標高:- m
最低標高:- m

山行記録

三ノ木戸から石尾根北面への道

この径路は難しい。狩倉山に直接突き上げる窪のトタン場までは薄く、岩記号に接する北の窪の大崩落の上を巻いたあとは岩尾根の崖っぷちをゆく。その先、ヒカゲザス尾根までは比較的明瞭だが、尾根の北面に回りこみ狩鞍沢の炭焼き窯跡まではごく薄い。
炭焼き窯跡付近が緩斜面で山ノ神尾根へ上がる道跡を探せず、今回の探索では北面にどのように続くのか、そもそも続きがあるのかは不明に終わった。

公開日

20260621


(07:42・写真1)
晴れ渡る奥多摩駅をスタートする。
(08:33・写真2)
城に着く。右の法面に北側斜面を上がる道があり、上の平場を少し探索する。
(09:04・写真3)
三ノ木戸の、例の別荘地。googleは春紅葉だと言っている。見つめるのが痛いくらい赤い。
(09:28・写真4)
co940mでとおせんぼロープ、右を巻く。通過後に振り返れば、小尾根の凸角が崩れたらしい。珍しい。
(09:58・写真5)
石尾根の三ノ木戸分岐に上がる。日陰で大休止。
(10:30・写真6)
再始動後は石尾根の反対側=北面に道を探す。 イメージより低い所に踏み跡と野生動物観察用カメラ。
(10:38・写真7)
小尾根で薄い踏み跡が途絶え、ロープが二段に渡る。とおせんぼなのか・上がるためなのか。しかし現場はロープを全く必要としない地形と傾斜。しばらく考えこむ。
(10:59・写真8)
30mほど上がりごく薄い踏み跡を見つけてたどり、
(11:08・写真9)
規模の大きな飯場跡に着く。以前、家入沢を下降したさいにココを通過したのが、今回の山行のヒントになっている。 疫病神ノ窪?小松ヶタワの窪?登山詳細図では判然としない。
続きは同高度で対岸を上がる踏み跡をたどる。
(11:17・写真10)
その先は道跡探しの難しい植林。サインも多く、当てにせず行く。
(11:27・写真11)
植林を抜けると境界標柱。同時に、前方に崩落跡の白い山肌を見る。
(11:33・写真12)
崩落の規模が大きく、いままで見た中では最大級。こちら側を降れも・向こう側も登れもしないので上を巻く一択。場所は小松ヶタワの窪とヒカゲザス窪の中間にあたる。
(11:36・写真13)
すぐ上にロープの支点、写真フレームの右には境界標柱もある。
(11:41・写真14)
崩落前の「悪い時」に補助用にロープを渡したが、その後完全に崩れたか。ロープは今や宙に浮いている。「中の島」みたいなところに中間支点がとってある。
(12:00・写真15)
横断地点を求めて上がり、崩落最上端で戻る方向=トタン場方向にピンテを見る。悔しいので(笑、写真9のトタン場の窪までバックして道を繋いでいる。
(12:32・写真16)
前の写真地点に戻り、崩落上端を渡る。 ここで記録を残すうえで大失敗をやらかしている。崩落地点に着いたときから気づいていたのだが、崩落を巻いて回りこむ左岸は岩場。全景の写真を撮り忘れた。
およそその先を繋げられそうになく、「撤退」の二文字が頭をよぎる。
(12:41・写真17)
ところが、なんと!バンド状に道が切ってある。恐れ入りました。
(13:04・写真18)
次はちょっと上がりすぎ、右から2本目の立木から伸びる道を見つけて難を逃れる。この傾斜なので下りるのも一苦労だが。
(13:11・写真19)
ここにも使いようのないロープが渡る。もしかしてルートが変わったのかと周囲を観察するも、イメージできず。 出会った3本のロープの印象は、「付け方が下手だなあ」www。
(13:14・写真20)
その先は張り出た岩の崖っぷち。折り返す踏み跡に乗り、回りこんで、
(13:21・写真21)
岩の上に境界標柱。ずいぶんシビれる場所に打ってある。
(13:23・写真22)
道跡がハッキリし斜面の岩が減ってゆき、問題はない。
(13:38・写真23)
ヒカゲザス尾根に着く。たどってきた道の入り口には木でバッテンが作ってある。じっさい危なっかしい道だ。
(13:47・写真24)
ヒカゲザスで撤収するつもりが、尾根の反対側を眺めているうちに気が変わる。
歩き出しはきわめて薄い。上下しながら行き、この写真でやっと道跡に乗った足裏感覚を得る。傾斜がないのが助かる。
(13:49・写真25)
ハッキリしてくる。
お「まだ14時前だし。マリアさまが『イケイケ!ドンドン!』って言ってない?
オ「…………」
(14:05・写真26)
狩鞍沢が緩斜面の上に幅広なので、道跡探しにかなり気を遣ってたどりついた炭焼き窯跡。相当古いようで石はほとんど持っていかれてしまっている。入口の左右と、円形の土台状が残るのみ。
しかし古の人工物を見たのは、「かつて道があった証拠」になるから嬉しい。
(14:35・写真27)
山ノ神尾根に上がったあとは北西面を1時間ほど探索する。目ぼしい成果はなし。
(15:26・写真28)
狩鞍山。
(15:44・写真29)
お「『の』や『ノ』は農大さんだったか!おじさんも鈍いなあ」
オ「…………」
(16:40・写真30)
お「マリアさまのおだてに、釘を刺してくださったのがきっと山の神様なんだ。ありがとうございました」
オ「…………」